餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

 財務諸表がある程度偽造されることを前提に、キャッシュフローに注目した本。
 あとは、目線を変えて色々分析する重要性とか。
 それにしてもお腹が減る本である。おいしいものたべたいなあ。

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?

 やりたい放題。

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学

なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学

 主に中小企業の経費のお話。
 「会社は俺のもの! 何をどう買おうと、俺の勝手!」という感じで暴れまくりのやりたい放題な感じの一冊。
 後はまあ、複式簿記や決算書では分かりにくい資金繰りの問題とか、減価償却の耐用年数の設定の税務署の設定と現実の乖離の話とか。なんで中古のベンツを買うのか、とか。
 会計でうまくやるテクニックと、でも帳簿上の小手先の技ばかり駆使しても、本質をきちんと見ないと痛い目に遭うよとか。
 あー、怖い怖い。

新個人主義のすすめ

新個人主義のすすめ (集英社新書 (0427))

新個人主義のすすめ (集英社新書 (0427))

 人に親切にするっていうのは、むずかしい。
 たとえば、バイキングパーティで、ふと気づけば会場の隅でひとりで水だけ飲んでる初老の人がいる。お皿にちょちょいと美味しそうなものをよそって、その人のところにもっていってあげよう。うわー、俺って親切ー。
 でも、その人はひょっとしたらアレルギーがあるかもしれない。若いうちは美味しく感じる油ものも、ひょっとしたら嫌いかもしれない。病気で、食べ物に制限があるかもしれない。あるいは、宗教的文化的にタブーがあるかもしれない。そういった場合、親切心で食べ物を持っていっても、相手を困らせたり、怒らせたりするかもしれない。
 だから、相手を自分の尺度で判断したり、常識と称する特定の価値観を押し付けたりするのではなく、相手のことはその人個人として、きちんと尊重する。そういうスタンスも大切。
 この本で言うところの個人主義とは、自分自身がしっかりと自立しつつ、他者を個人として尊重し、適度な距離感を持って生きていく、ということなのだろう。

 個人主義はつるまない。
 個人主義は他者を認めて調和する。
 個人主義は思いやりの心を大切にする。
 個人主義は不必要に人に干渉しない。
 個人主義は自分の言動に最後まで責任を持つ。
 個人主義は威張らない。
 個人主義は人に無駄をおしつけない。
 個人主義は自分の好みを人におしつけない。
 個人主義は感情に流されない。
 個人主義は約束を守る。
 個人主義は時間を大切にする。
 個人主義付和雷同しない。
 個人主義は流行に流されない。
 個人主義は自分を自分らしく表現する。
 個人主義は家族を大切にする。
 個人主義は規則を守る。
 個人主義は人の話を良く聴く。
 個人主義は貪らない。
 個人主義はいつも静かに。
 個人主義は環境に配慮した暮らしをする。

 そういう生き方も魅力的だ。

山田真哉さんがバカバカいってる

http://plaza.rakuten.co.jp/kaikeishi/diary/200803030000/
ここね。

会計士インサイダー事件についてなんだけど

 2社の株を取引して、1社は35万円の利益、もう1社は300万円の損失だそうで。
 ……大損じゃん。
 決算を事前に知っても損をする、会計情報は短期的には株価と連動しない、ということがはからずも証明されましたね。

 まあ、株価というものが必ずしも理論的に動いていないという証拠なのでしょうか。
 経済って難しい。

代表的日本人

代表的日本人 (岩波文庫)

代表的日本人 (岩波文庫)

 キリスト者内村鑑三氏が、外国の人に日本及び日本人を紹介した本。
 西郷隆盛上杉鷹山二宮尊徳中江藤樹日蓮の5人をあげて、欧米化する前の日本と日本人を紹介している。
 誰を紹介するか、どのように紹介するかについて、その人の見解が見えるところだが、内村鑑三キリスト者にしてナショナリスト的な見解によると、清貧にして道徳的で、謙譲の美徳を備えた人物を「代表的日本人」としてあげているように思える。
 
 誰をどのように評価するかは、時代背景やその人によって異なるが、私は上杉鷹山二宮尊徳の話に感銘を受けた。
 鷹山は15万石しかないのに、昔の100万石相当の家臣団や風習を残して負債に苦しむ上杉藩の行革のお話であるし、尊徳は泰平の世の中での農村の荒廃と、その再興のお話である。どちらも、バブル期前後に肥大化した行政とその後の巨額の負債による財政難に陥った自治体行政や、高度経済成長とバブルを経て、成長から停滞、衰退へと向かっている地方経済に重ね合わせて、色々考えるところがあった。

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い

 なんですとー。

 今回は、「禁じられた数字」、いわゆる人を惑わせる数字に焦点を当てている。
 数字とか会計とかは、論理的で科学的で分かりやすいけど、でも世の中自体はそんなに論理的でも科学的でも分かりやすくもないわけで。
 会計的なものと非会計的なもの両方を解決する手段を山田氏は「妙手」と呼んでいて、これこそが大切なのだといっている。

 会計・非会計の話に限らず、ビジネスにおいても、生活においても、大事なのは複数の支店を常に持つことです。

 終章 会計は世界の1/2しか語れない より

 最近は断言系が幅を利かせているが、こういうのを読むと山田真哉さんは大人だなあと思ってしまう。

「力強い」地方づくりのためのあえて「力弱い」戦略論

 タイトル長すぎ。

「力強い」地方づくりのための、あえて「力弱い」戦略論

「力強い」地方づくりのための、あえて「力弱い」戦略論

 某武雄のお人の本。
 某武雄のお人がやってきたことを色々と紹介してある。
 なんというか、なんでそんなに簡単に、思いつきで部署を作ったり、人員の配置をしたりできるのか。ノリ?勢い?トップダウン?それとも前提として人員過剰?
 まあ、それはそれとして。
 本の中に出てくる職員と市長の会話で、職員の態度が市長より大きくて上から目線なのに、テラ笑った。