3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
どこに行ったのか?
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 新書
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現在は過渡期というか、むしろ昭和的価値観の揺り戻しが来ている時期で、この本のいうところの平成的価値観でアウトサイダーと呼ぶ人たちが20年後どうなっているかは分からない。
しかし、昭和的価値観から平成的価値観へ揺れ動いた人たちに共通するのは、「閉塞感」なのではないだろうか。その閉塞感の打破のための方法が、平成的価値観なのだろうか。
20年後はどうなっているのか、わからない。
などと、社会の流れ、時代の流れにぽわーんと流されていく私の態度自体が、昭和的価値観なのだろうか。反省。
現在、ロストジェネレーションは続々と三〇代に突入し、若者のカテゴリーから外れ始めている。フリーター(統計上一五〜三四歳のアルバイト労働者)の数が徐々に減りつつあるのは、別に再チャレンジ政策のせいではなく、企業が多様化したしたわけではなく、単に三五歳を超えて統計上”ロスト”したためだ。あの時代の経験、芽生え始めた新たな価値観を、このまま押し流してしまうわけにはいかない。それが、今年”若者”を卒業する僕自身の、同世代としての最大の義務だと考えている。
あとがき より
「若者だから〜」「若いうちは〜」という思考停止した表現では説明できない現象が起こる時代は、これからかもしれない。