ウェブ時代をゆく

 

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

 
 基本的にウェブ進化論の続き。
 今回取り上げられているのは、「学習の高速道路」と「その後の大渋滞」のお話。
 ネットの普及と進化、ウィキなどいろんな人の善意と頑張りで、学習が安価に大量にできるようになった。それを利用して、「学習の高速道路」を突っ走る人がたくさん出てきている。
 
 その「学習の高速道路」の終着地点あたりで発生するのが、「その後の大渋滞」。後一歩のレベルまでは突っ走れるのに、それでご飯を食べようとすると、いきなり困難になる。ライバルが多すぎる。競争が激しすぎる。

 ウェブ時代は、自分の興味あることを調べやすく、学習しやすいが、それでご飯を食べていくのがとても大変な時代。「自分の好きなことをしてご飯を食べていく」のは、とても難しい。ライバルはたくさんいるのだ。不特定多数無限大の人レベルのスキルの恩恵は、ググれば無料で享受できるのだから。
 渋滞の中につっこんで「高く険しい道」をいったり、高速道路を降りて「けものみち」を躓きながらしたたかに生きていくか。どちらも、困難が多く、高い壁にぶち当たり、数え切れないほど挑戦し続けなければいけない。とにかく、ストイックなまでに努力の必要な世界だ。

 とりあえずググれカス。