経営の大局をつかむ会計

 うな丼食いたい。

経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ (光文社新書)

経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ (光文社新書)

 どっちかつーと、「会計から現代の会社を分析してみた」という側面が強い。会社を把握するためのツールとして、会計がいかに有用であるかということ(無論万能ではないんだけど)がよくわかる。
 消費者金融の利益の上げる仕組みとか、多極経営(特に金融業への侵出が著しい)に走る大企業とか、それで方向性を見失ってしまう会社とか。営業利益で大赤字を出しながら、増資や営業外利益(株式投資等)で資産形成する会社とか。
 むろん、会計で把握しきれない部分とか苦労とか、そういうことも色々あって記述されていたりするけど、会計という視点から色々分析すると、ものすごく分かりやすい。
 
 ところで練習問題の、ちょっと業績がよくなったら高級外車を購入したり立派な本社(自宅)を立てたり、会社の金で豪遊したり、社員に辛く当たりすぎて社員がすぐやめてしまう関係で人件費が高騰する(すぐやめるので余剰人員を抱え込む。作業効率が悪い)ような会社の再建方法ですが、「経営者を更迭する」じゃ駄目ですか?