孔子 人間、どこまで大きくなれるのか
- 作者: 渋沢栄一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 1996/07
- メディア: 文庫
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「片手に論語、片手に算盤」といって、論語による経営を目指した渋沢栄一のあり方は、プロ倫(プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神)のあり方を連想させる。
「論語読みの論語知らず」という言葉もある。古代人の書く文章というのは、えてしてとても短い。その短い文章をどう解釈するか、という能力の有無が、古典を生かしきるか、「論語読みの論語知らず」に陥る分岐点のように思える。かつて多くの人が論語に註をつけ、渋沢氏も自身の解釈で論語を行動規範として活用した。
改めて論語を読み直そうかと思ってしまった。