法治国家の中の徳治主義公務員

 上の二冊を呼んで思ったこと。
 どっちも「勉強しろよー」と言っているが、それと同時に、「でも、異動するから、すぐにその勉強無駄になるけどな」というご無体な現実も指摘している。
 それで、「でも勉強し続けろよ」「リーダーシップを発揮して、人の良さを生かして組織を機能させろよ」みたいなことになるのだが、これって特定の分野の知識だけを重視するだけじゃなくて、科挙的な徳を重視するスタンスではなかろうか。
 四書五経を中心とする徳治主義的な科挙体制のあり方を思い出してしまう。
 まあ、科挙で登用された人たちが実際にどうだったのかは、まあ横に置こう。