市民サロン「NPOと企業の協働」

shutter-street2006-10-18

 なんかメールが来たので行ってみた。

 今日では企業はCSRだの社会的責任だので、社会貢献の必要性を感じてきている。当然コンプライアンスの遵守やコーポレートガバナンスの問題もあるんだろうけど。
 企業がCSRにとりくむインセンティブとして特筆すべきことは、地域社会の中で愛される(選ばれる)企業になること、企業が続くために必要な地域環境を守ることなどがあるが、その中で特筆すべきことは本業を通じて社会貢献をして社員が「この企業でよかった」「この仕事でよかった」と仕事の社会的意義を認識してモティベーションを高めていくことだろう。
 そういった企業を取り巻く環境の中で、市民団体の方も一方的に「自分たちの活動に金を出せ・人を出せ」というのではなく、企業の抱える問題を社会貢献を通じて解決するソリューションを提案していかないと、企業にとって市民団体との協働は単なる無駄なコストになる。

 社会貢献を行う企業が市民から選ばれ、その取引先も社会貢献度によって選別されるようになってきている。社会貢献や環境保護、人権に鈍感な事業所は取引先が極めて限られてくることになる。
 企業もCSRで協働するにあたって、くれくれ君ではなく、自社の抱える問題のソリューションを提案できる市民団体と協働したいと思うだろう。

 なんだ、結局市場原理じゃん。

 現在のところ、必要な情報等の市場を形成するための要素がまだ未整備であるが、この情報化社会、そんなものはすぐに整備されることだろう。
 CSRを通じて地域から必要とされる事業所と、市民から見捨てられる事業所。
 ソリューションを提案して企業から頼りにされる市民団体と、「あいつらうぜー」としか思われない市民団体。

 おやおや、こんなところにも格差が。