事業再生

 難しい本を読むと眠くなる。

事業再生―会社が破綻する前に (岩波新書)

事業再生―会社が破綻する前に (岩波新書)

 簡単に言ってしまうと、

  • バブル期までは土地神話の下、ストック(資産)中心のものの考え方をしていたが、これからはフロー(その会社の稼ぐ力)を中心に考えましょう。
  • そして、不良債権は、事業を立て直して回収しましょう。財務リストラ(債権放棄等ストックの改善)だけして、業務リストラ(コア事業への集中等のフローの改善)をしないと、泥沼ですよ。

 ということではないのだろうか。

 バブルの夢を楽しい夢と見るか悪夢と見るかは人によるだろうが、その負の遺産は長年日本を苦しめ続けてきた。失われた十年が過ぎても、不良債権処理が一段落しても、まだまだ終わらない。

 ストック(資産)の過去の値札を見て価値を決めるのではなく、フロー(事業)の未来の損益を見据えて価値をしっかりとした眼力で見極めないといけない。
「土地に金をかけるより、建物に金をかけなさい。建物に金をかけるより、人に金をかけなさい」といったのは、藻谷先生だったか。