脱ファスト風土宣言

 救われない。
 

脱ファスト風土宣言―商店街を救え! (新書y)

脱ファスト風土宣言―商店街を救え! (新書y)

 正直、意味がよく分からなかった。
 全国一律な均一的な風土(ファーストフード店、郊外型大型ショッピングセンターなど)を「ファスト風土」として、それに反対するための本。
 かなり教条主義的な色彩が強く、ちょっとうんざり。

 まあ、拾い読みして役に立ちそうなところを。
 
 第4章 子どもがよく育つ町

  • 子どもが住みやすい街というのは、遊びやすい街である。
  • かつては子どもは道で遊んでいたが、自動車に追い出された。
  • 公園や学校の安全性の再点検が必要。大人の犯罪により、公園利用者が減っている。遊ぶ子どもの安全を確保するために、日本の全ての公園にプレイリーダーを配置する必要がある。
  • 自然遊びが激減した。また、子どもの集団の解体により、遊びの伝承が行われなくなった。

 子どもの遊び場が「迷惑施設」と認識されるこの社会。「最近の子どもは」と説教を垂れる以前に、するべきことがたくさんあるのかもしれない。

 第6章 東京都心、空きビル再生の計画と実践

  • 東京日本橋での空きビル再生プロジェクト。「一週間だけビルをタダで貸してください。多くの人がアート作品と一緒にあなたのビルを見に来ます」といって、空きビルを借りてアーティストたちによる作品展を行う。
  • 東京R不動産」というウェブサイトを立ち上げて、ボロい、味のある物件を紹介していく。

 ここらへんはまちおんにも通じるものがあり、佐賀も参考にするべき事例だろう。