働きすぎの時代
あんまり働いてない。
- 作者: 森岡孝二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/19
- メディア: 新書
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グローバル化による競争の激化により、賃金は下げ傾向、労働時間は長期化傾向になりつつある。グローバル化がすすむにつれて、世界の標準へと近づいていくわけだ。
でも、世界的に見ても日本人は働きすぎ。
- 情報資本主義
携帯電話とインターネットの発達で、自宅も出先も職場になる。勤務時間の概念があいまいになり、拘束時間とストレスを増加させる。
情報通信技術は、労働時間の短縮のために発明されたはずなのに、逆の結果になってる。
- 消費資本主義
自己アイデンティティや社会的ステイタスのための、耐えざる消費欲求を満たすために、ひたすら消費行動を行うために長時間労働するようになる。また、サービス業の利便性の向上(24時間営業の店、時間指定配達の運送業)は、従業員の働きすぎを増やす。
本当に必要なもの以上のものが、必要以上な働きすぎを生んでいるのかもしれない。
- フリーター資本主義
非正規労働者の増加により労働者が二極化し、短時間労働者が増える一方で、正職員の異常なまでの長時間労働が発生する。
運送業、情報処理業、医師など、忙しい仕事のケースも紹介されていて、わかりやすい。