年収300万円時代を生き抜く経済学

 話題の本は、話題のときに読んでおこうと激しく後悔。

新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 (知恵の森文庫)

新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 (知恵の森文庫)

 昔はやった本。
 ようするに、これから年収300万円時代が来る―300万円稼ぐのも簡単じゃない―時代が来るが、「勝ち組」幻想を捨てて、人生楽しく生きようや、ということなのではないだろうか。
 そのためにするべきことは、ひとつは自分を見つめ、鍛えなおすこと。
 人生楽しく生きようや、と言われても、どうやったら楽しく生きられるのか全く分からない。「人生を楽しむことのできる自分」に自分を鍛え、作り変えること。趣味を作るとか、生きがいを持つとか、色々。
 もうひとつは、自分のお金についてしっかりと考え、リスク管理をすること。幅広い知識と経験を持ち、対人交渉能力と柔軟な対応力を持てるようになること。社会の中で生きていくために、目的を決めて自分のキャリア形成に努めること。
 大事なのは、無用なプライドは捨てること。

 アルゼンチンの経済危機は、日本とは比べものにならないくらい凄惨なものだ。本当に飢餓の危険に晒されている人が多くいる。にもかかわらず、アルゼンチンでは自殺する人がほとんどいない。自殺者が出ると、ニュースとして新聞に載るというのである。

第3章 年収300万円時代の本当に「豊かな」生き方、より

 年間3万人自殺する経済大国日本。これでいいんだろうか。